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新しい風 ~大海戦2日目~

目が覚めると、いつもと変わらない風景が拡がっていました。

カリブ特有の暑い日差しと白い雲。そう、何も変わらないいつもと同じ朝。

だけどいつもとは違う朝。2人のいない初めての朝。

「昨日の事は夢じゃない。」

封鎖艦隊を抜けた時に受けた左肩の傷口がそう告げていました。

大海戦2日目。

今日も変わらない戦場が私を待っている。

作戦本部に着くとToraさんがすでに到着していました。

「よく眠れたかい?まだ戦闘開始には時間があるんだ。ゆっくりしてるといいさ。」

昨日の事が何事も無かったかのように、いつもと同じ調子で語りかけてくるあたりに、見た目とは違った心遣いを感じます。

私もそれに応えるかのように努めて自然に、

「Mahi隊長はまだお見えになってないんですね。珍しいですわね。」

「あぁ隊長かい?きっと隊員の補充に行って・・・。」そこまで言ってToraさんは言葉を続けなかった。

しばしの沈黙。と、そこに隊長が2人の隊員を連れてやってきました。

「おぉ。揃ってるな。ちょうど良かった紹介しよう。」

「Freと申します。1日限りの参戦ですがよろしくお願いします。」

「ADです。よろしく。」

「初めまして睡蓮sです。こちらが副隊長のToraさん。ほらToraさんもご挨拶してください。」

「あぁ。よろしくな。」

「もう。ちゃんと挨拶してください。ごめんなさいね、無愛想ですけど本当は優しい人なんです。」

「全然気にしませんよ。Mahi隊長の右腕と呼ばれてる方ですよね。噂は聞いております。今日はしっかり勉強させて頂きます。」

「勉強ねぇ。今日は危険海域からは少し離れた場所での戦闘とはいえ、弾は容赦なく飛んでくるんだ。勉強も良いが自分の命は自分で守ってくれよ。」 相変わらず口は悪いですが、ちゃんと心配なさっているあたりはToraさんらしいです。

そんなやり取りをしていると、ヤシの木に付けられた旧式のスピーカーから音が漏れ始めました。

「・・開始30分前。各隊は所定の位置についてください」

「さぁ。お喋りはそこまでだ。行くぞ。」

そう言うとMahi隊長は出港所の方に移動を始めました。私達もそれに続いて船に向かいます。

「開始10分前。各人装備のチェックを怠るなよ。今日は敵が少ないかもしれんから、いつもより多めに海上にいる事になるかもしれないからな。」

「わかりました。」「了解。」「大丈夫です。」3人が同時に答えます。

「睡蓮s。お前も大丈夫か?気持ちを切り替えろ。ここからは戦場だ。」

「はい。わかっています。今日は必ずみんなで帰りましょうねMahi隊長。準備OKです。」

「・・・・・あぁ。よし。出るぞ。」

中型 2日目

今日は全員船を中型に乗り換えての出港。

目的は敵哨戒船の拿捕及び撃破。戦績を稼ぐ為に比較的激戦区から離れての各個撃破が目標です。

早速敵オスマンガレー船団を発見。交戦に入ります。するとFreさんが、

「さぁ、伝説の隊長と副隊長の腕前見せて頂きますよ。その2人に鍛えられた睡蓮sさんもね」

そう言い終ると同時にドン!ドン!と別々の場所から2つの大砲が同時に敵旗艦に向けて発射していました。

「えっ?」

そうFreさんが言う頃には敵旗艦はすでに大破して海の中に。周りの護衛艦も逃げ出して行きました。

「な、なんですかあの速さは・・・。こちらはまだ装填も終わって無いのに。」

「やれやれ。伝説というのは大概尾ヒレ背ビレが付いてるものだけど、これは本物ね。」ADさんも続きます。

「おい!戦闘は終わったんだ。ボサっとしてないで次に向かうぞ」Toraさんはいつも通りの手際で、すでに次の戦闘準備に入っています。

私達もそれに合わせていつでも撃てるように準備をして移動です。

そんな戦闘を何度か繰り返した頃、少し余裕が出てきたのか、それともあまり出番が無く時間を持て余してきたのかFreさんが、

「睡蓮sさんはとんでもない人達とやっておられるんですね。これは出番があるかなぁ?」

「まあ、いつもこんな調子ですからもう慣れましたよ。お二人がもし撃ち漏らした時は確実に私達で沈めましょうね。」

「了解です。まあほとんど無さそうですけどね・・。」

「ADさんもお願い致しますね。」

「了解。準備は怠らない」

「ふふ。ありがとうございます」


そしてその後も、昨日より更に迫力を増したかのようなMahi隊長とToraさんのご活躍で、次々と敵船団を沈めていくのでした。まるであの2人の分を自分達の手で埋めようとするかのように・・・。



それからしばらくして、


「プワァ~~ン」


気が付くと終了の合図が海域に響き渡ってきました。

合図が終わると同時にFreさんが「ふぅ。緊張したけど良い経験だったぁ。しかし凄かったなぁ、あの2人。」

「全くだ。おかげで少々消化不良気味だね」とADさんも続きます。

私も今日の戦果に満足しつつ、ちょっと余裕な気持ちでお二人に「お二人ともお疲れ様でした。どうでしたか初めての大海戦は?」と尋ねると、すかさずToraさんが

「こら睡蓮s。お前はまだそんな事を聞ける立場じゃないだろう?2人はよく付いてきてたよ。後は経験だけだな。お疲れさん。」と、いつもよりやや優しい感じでお二人の労をねぎらってくださいました。きっとToraさんも今日の戦果と、何より全員無事に帰れる事の喜びを隠せないご様子でした。

2日目戦績


「みんなご苦労。では帰還する」

最後にMahi隊長がそう言うと私達は今日の十分な戦果を手にカリブの海を後にしました。



帰り道、新しい風がカリブの海に吹いたような気がしました。

それはこれから来るであろう新しい時代の風だったのかもしれません・・・。

















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テーマ : 大航海時代Online
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